メディアとコミュニケーションをめぐるバイリンガルの独立系雑誌『5』に寄稿しました。『5』は2014年に創刊しています。第4号(2015)にも寄稿させていただく機会がありました(杉本達應「教養としての技術書──プログラミング言語に秘められた思想」)。『5』は、2018年の第9号からしばらく休刊状態でしたが、2024年から第2期として再始動しています。その第2期第1号に掲載されました。
記事では、大学の演習授業実践で考えていることを紹介しました。ジョセフ・アルバースの展覧会での経験と、ベン・シュナイダーマンの論文にあったインタフェースの概念を結びつけてみました。AIをあえて誤用するという演習授業の課題を紹介しています。2023年の暮れから翌年にかけて、唸りながら原稿を書いていました。編集部の松井貴子さんに大いに助けられ、かたちになりました。ありがとうございます。
第1期の連載コラムのように2段組の小さな文字で掲載されると予想していたのですが、ゆったりとしたレイアウトで10ページ以上にわたって掲載されていて驚きました。
『5』の特集は、「間(あわい)の思想 Philosophy of In-Between」です。論考だけでなく、工作やビジュアルページがあるのが楽しいです。宮田雅子さんによるあざやかな表紙が美しいです。扱っている書店はとても少ないですが、オンラインショップでも入手することができます。
書誌情報
杉本達應,「『すぎもと組』の実践ノート──ハッカビリティをはぐくむ 第1回 最悪のAI実践」『5: Designing Media Ecology』第2期第1号(2024春号),一般社団法人INSTeM『5』編集室,2024年3月4日,pp.94–105.