みんなで作る書籍カバー「opencover」プレビュー版を公開しました

2025年3月31日、みんなの力で書籍カバー画像を作って配信する「opencover」プレビュー版を公開しました。

本が好きな人たちが協力しあって、本のカバー画像を生成しようという試みです。機能もサイトもまだ完成していませんが、これから少しずつ拡張していきます。これができれば、ウェブ上に書籍の姿をより豊かに表現できるようになります。

いま開発している本棚サービスの基盤技術にもなります。ご要望やフィードバックをお待ちしています。

https://opencover.jp

opencoverとは

opencoverは、本のカバー画像を配信するAPIです。 インターネットで書籍をビジュアルで紹介するには、表紙の画像しかなく、背表紙の画像がありませんでした。

書籍のカバー画像は、文化を伝える公益性の高い共有財産です。 そこで、非営利で自由に使える画像生成・配信APIとして開発しました。

このAPIを活用することで、書籍紹介や蔵書管理などのアプリやサービスを開発することができます。

「みんなでつくる」とは

opencoverは、みなさんの協力で対応書籍を増やしていきます。 書籍カバーのレイアウトを指定するスタイルシートを共同編集することで、より多くの書籍に対応できるようになります。 その仕組みを現在開発中です。

つかいかた

つかいかたは簡単です。ISBNを指定したURLを呼び出すことで、書籍のカバー画像を取得できます。

ISBNとは
書籍出版物を識別する国際標準のコードです。本の裏表紙や奥付に記載されています。

https://image.opencover.jp/v1/cover/spine/{isbn}.webp

URLの {isbn} に13桁のISBNを指定してください。 URLの spine とは、背表紙を示します。 今後、表紙や裏表紙の自動生成にも取り組みます。

ISBNが9784087213126の場合は、こちらのURLになります。

https://image.opencover.jp/v1/cover/spine/9784087213126.webp

しくみ

ISBNから書誌情報を取得し、書籍の種類に応じたスタイルを適用することで、書籍のカバー画像を生成しています。

対応している書籍

主要な新書と一部の文庫のみ対応しています。 文庫はノンフィクションのレーベルが中心です。

その他の書籍については、順次対応予定です。 対応する書籍を増やすため、協力いただける方でスタイルを作成していく予定です。

質問

いただきそうな質問をあらかじめまとめました。

商用利用できますか

利用規約やライセンスをまだ定めていませんが、opencoverが生成した画像は、書籍の紹介や販売促進の目的に限りご自由にお使いいただけます。それ以外の表紙の画像などは各出版社の利用規約をご確認ください。

開発に協力したい プロジェクトを支援したい

ありがとうございます。 スタイルの作成は、どなたでもご参加いただけるようにする予定です。 サービスの維持に費用がかかっていますので、ご寄付も受け付ける予定です。 ご協力いただける方は、ぜひお問い合わせください。

どうぞよろしくお願いします。