『Code as Creative Medium』にインタビュー掲載

このたびご縁がありまして、書籍『Code as Creative Medium』にインタビューが掲載されました。

本書は、コンピュテーショナル・アート・デザインの「教育」に焦点を当てた本です。(1)研究課題、(2)演習問題、(3)インタビューの3部で構成されています。多彩な作品事例の写真が掲載されていて、眺めて楽しめるだけでなく、この領域で教えている人にとっては膨大なリソースの宝庫になっています。

クリエイティブ・コーディングについて特定の技術や技法を扱う書籍は多数出版されています。しかし教育方法に絞った本は初めてではないでしょうか。こうしたコンセプトの本が登場したのは、世界中のアート・デザイン教育の現場で、コンピュテーショナルな演習やカリキュラムが一般化したことを反映しているのでしょう。多くのノウハウを共有することで、この分野の指導者を応援してくれます。本書の著者2人とコントリビューター16人は、著名なアーティストばかり。Golan Levin, Tega Brain, Taeyoon Choi, Zachary Lieberman, Lauren Lee McCarthy, Alison Parrish, Casey Reas, Daniel Shiffman, Jer Thorpなど……。そのなかにわたしも入っているのは単純に驚きですが、とてもうれしいです。

インタビューの部では、下記のトピックについて多くの人が回答しています。それぞれの回答を見るだけで相当勉強になりそうです。

– アーティストやデザイナーにプログラミングを教えること
– 双峰分布クラス(経験者と初心者が混合しているクラス)
– 視点の促し
– 初日
– お気に入りの課題
– うまくいかなかったとき
– 心に残った反応
– 新人教師へのアドバイス

書誌情報
Golan Levin and Tega Brain, 2021, Code as Creative Medium: A Handbook for Computational Art and Design, MIT Press.
https://mitpress.mit.edu/books/code-creative-medium