『メディア技術史―デジタル社会の系譜と行方』

2013年10月、飯田豊(編著)『メディア技術史―デジタル社会の系譜と行方』(北樹出版、2013年)が発行されました。

メディア技術史―デジタル社会の系譜と行方
飯田 豊 大久保 遼 木暮 祐一 柴野 京子 杉本 達應 谷口 文和 溝尻 真也 和田 敬
北樹出版
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本書は、書物や写真、映画などさまざまなメディア技術の成り立ちを学ぶためのテキストです。
杉本は、第8章(コンピュータ)、第9章(インターネット)、カバーデザインを担当しました。
目次の下に、立ち読み風連続ツイートを掲載しています。

『メディア技術史―デジタル社会の系譜と行方』
目次

第1章 技術としての書物―紙の本vs電子本への古くて新しい回答(柴野京子)
1.デジタルとアナログのかなしい対立
2.書物の技術を考える
3.活版印刷の発明と革命
4.グーテンベルクの銀河系—活字人間とデジタル人間のあいだで

第2章  写真はどこにあるのか―イメージを複製するテクノロジー(大久保遼)
1.カメラ・オブスキュラと〈写真〉の夢
2.ダゲレオタイプと鏡としての写真
3.カロタイプと複製技術としての写真
4.マジック・ランタンと語りのなかの写真
5.写真製版とマスメディアとしての写真
6.写真の現在へ—デジタル化と写真コミュニケーション

第3章  映画の歴史を巻き戻す―現代のスクリーンから映画の幼年時代へ(大久保遼)
1.遍在するスクリーン
2.マジック・ランタンとスクリーン・プラクティス
3.映像が動き始める
4.パフォーマンスのなかのシネマトグラフ
5.初期映画から現代のスクリーンへ

第4章  音楽にとっての音響技術―歌声の主はどこにいるのか(谷口文和)
1.ボーカロイドから考える音の技術とメディア
2.録音技術から録音メディアへ
3.レコード音楽のリアリティ
4.ボーカロイドの居場所

第5章  声を伝える/技術を楽しむ―電話・ラジオのメディア史(溝尻真也)
1.メディア技術の楽しみ方をめぐる歴史
2.メディアとしての電話の生成と変容
3.ラジオアマチュアたちの戦前/戦後史
4.新しいメディアの楽しみ方に向けて

第6章 テレビジョンの初期衝動 ―「遠く(tele)を視ること(vision)」の技術史(飯田豊)
1.「テレビジョン」の源流を訪ねて
2.二つの技術方式
3.「テレビジョン」の未来像
4.「テレビジョン」から「テレビ」へ
5.テレビの21世紀

第7章  ローカルメディアの技術変容―ミニFMという実践を補助線に(和田敬)
1.ローカルメディアとは何か
2.マスメディア型のローカルメディア
3.パーソナルネットワーキング型のローカルメディア
4.ハイブリッド型の「ミニFM」—関西のネットワークを事例に
5.他者関係を組み替えてゆくローカルメディアの可能性

第8章  文化としてのコンピュータ―その「柔軟性」はどこからきたのか(杉本達應)
1.コンピュータの多様な用途
2.コンピュータの歴史をとらえる支店
3.「超人」マシンの夢から、パーソナルコンピュータへ
4.コンピュータユーザの身体性—インタフェースの変遷
5.コンピュータの「柔軟性」はどうなるのか

第9章  開かれたネットワーク―インターネットをつくったのは誰か(杉本達應)
1.コンピュータネットワークの変遷
2.インターネットの自由な文化〈フリーカルチャー〉
3.ユーザとインターネットの関係を再考する
4.インターネットの豊かさの行方

第10章  手のひらの情報革命―携帯からケータイへ(木暮祐一、飯田豊)
1.場所を問わず、より多くの通信をさばけるように
2.携帯電話からケータイへ—端末のマルチメディア化
3.ケータイを学ぶ/ケータイから学ぶ

第11章  誰のための技術史?―アマチュアリズムの行方(飯田豊)
1.メディアの黎明期=「アマチュア」の時代
2.「アマチュア」の困難—専門家と非専門家の「乖離」
3.技術思想としての「アマチュアリズム」
4.再び「アマチュア」の時代?—インターネット上の創作活動をめぐって

「『メディア技術史―デジタル社会の系譜と行方』」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: SUGIMOTO Tatsuo - 2013年

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