DEVELOPMENTAL/オープントークvol.3「子どもたちがコンピュータと出会うとき」を開催しました

2015年6月29日(月)、札幌市立大学芸術の森キャンパスにてトークイベントを開催しました。
平日昼間という時間にもかかわらず、学外からもご参加いただきありがとうございました。

DEVELOPMENTAL/オープントーク「子どもたちがコンピュータと出会うとき」
プレゼンター:朝倉民枝(株式会社グッド・グリーフ)

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はじめに杉本達應(札幌市立大学)からイベントの趣旨説明をおこないました。

プレゼンターの朝倉民枝さんからは、子ども向けのソフトウェア開発で大切にされていることを中心にお話いただきました。

途中で、おはなしづくりアプリ「ピッケのつくるえほん for iPad」を使ったミニ・ワークショップがあり、参加者がふだん取り組んでいることをテーマに課題を解決する絵本づくりに挑戦しました。短い時間でしたが、つくった絵本をそれぞれ披露しあいました。

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この「ピッケのつくるえほん」は、全国の学校や図書館など、いろいろなところで多様な人たちのおはなしづくりに活用されています。こうした活動では、活動全体のデザイン、ICTと非ICTのバランス、過剰な演出や機能をおさえる、使いやすく分かりやすくすることを心がけているそうです。

子どもたちがオリジナルの絵本づくりを通して習得するのは、単なるタブレットの使い方や創作だけではありません。消費するのではなく創造するツールとしてコンピュータに出会うことで、つくる喜びを感じることができます。ワークショップで周りの人たちとのコミュニケーションを通して、自分の内側と外側にあるゆたかな言葉の世界に触れてコミュニケーションの基盤を育てることにつながります。

朝倉さんは、まず「実現したい情景」を思い浮かべて、どうやってソフトで支援できるかを考えるそうです。未来の子どもたちは、どのようにICTを使いこなしているのでしょうか。その情景は、子どもたちの力を信じている大人たちの構想力にゆだねられていると感じました。スマホやタブレットの普及にあわせて、教育でのICT活用は、このところホットな話題です。今回は、そんな時代の波に流されていると見失いがちになるデジタル以前の大事なことを再確認できる貴重な時間になりました。

アンケートのご意見より

イベントの良かった点

  • 朝倉さんがどういう思いでこの活動を行っていて、何を工夫しているのかよく分かったことがよかった。実際に体験できて楽しかったです。
  • めざされている思いのお話から、実体験、発表まで経験できたことです。
  • 実際にやってみることが出来たのが良かったと思います。
  • 実際に自分で絵本を作ることができてよかったです。自分で経験というのが理解しやすかった。
  • 「絵本を読む」という、消費者としての楽しみ方だけでなく、つくる側の楽しみを提供する活動を知ることができてとても勉強になりました。絵本の可能性を感じました。
  • 実際に絵本を作ることを体験できたので、子どももこうやって作っているだと知ることができました。お話もたいへんわかりやすかったです。
  • 子どもという視点からデバイスのあり方、テクノロジーのあり方を知ることができて良かったです。ワークショップをはさんでやるのも良かったです。
  • 問題を解決するための絵本制作というのは、はじめてでしたが、漠然と話を考えるよりも考えやすかったです。また、プレゼントとして子どもが一生懸命に考える姿が素敵でした。
  • 実践できる点。この活動が大切にしている点をきけたことが良かったです。

改善したほうがよい点、気になった点

  • すごく考えて作られているソフトだと感じましたが、操作が難しい部分もあるなと思いました。
  • 時間があっという間に過ぎてしまったので、もっとお話を伺いたかったです。

その他コメント、今後のイベントについてのご要望

  • こども向けのワークショップをぜひみてみたいです。子どもが実際に絵本をつくるようすを見てみたいです。
  • 今後もお誘いいただきたいです。
  • 朝倉さんの考えや、行っていること、やろうとしていることにすごく共感出来ました。これからもこのすばらしい取り組みを意欲的に行ってほしいなと思いました。
  • 自分の研究でも見直せるところを発見できました! ありがとうございました。
  • 一方的な受動関係の中に生きる子供が能動性を発揮するきっかけを作る、というのがとても興味深く聞かせて頂きました。子供のワークショップに参加した事もありますが、放っておいても勝手に作りはじめる創造性を大切にする必要性を改めて感じました。
  • プルスアルハという精神障害を持つ子供向けの絵本制作団体に関心があります。子供時代に受けた経験というのは、その後の未来に大きく影響を与えると思うので、iPadの使い方も今後の課題になると思います。
  • 普段子どもにオリジナルの遊びを提供するサークルで活動していますが、「お絵かき」をさせることが多かったので、このような試みは興味がわきました。思えば小さい頃、お話をつくるときは絵を描くよりリカちゃん人形など元々あるものを使っていたので、それが手軽にできるという点ではテクノロジーを使うのもアリだなと思いました。

最後に、朝倉民枝さんには、お忙しいなか大学までお越しいただき、ありがとうございました。

「ピッケのおうち」ブログにも掲載していただいています。
ゲスト講義 @札幌市立大学

2014/9/14(日)「クリエイティブ・コーディング・スクール in さっぽろ 2014」クロージングパーティを開催しました

2014年9月14日(日)、テラス計画で公開講座「クリエイティブ・コーディング・スクール in さっぽろ 2014」クロージングパーティ「De_CODE」を開催しました。当日の参加者は、約20名でした。

会場は、テラス計画をお借りしました。ここは、この夏オープンしたばかりの「赤れんがテラス」の一角にあり、道庁をながめることのできるすばらしい眺望のギャラリースペースです。

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札幌のさわやかな夜空のもとのテラス・スペースで、参加者のみなさんの成果物を発表しました。anasazi technologyのDJ、参加者のみなさんやbeatimageによるVJ、持ち込んでいただいたガジェット、田所淳さんのオーディオビジュアル生成パフォーマンスなど、サウンドとともにビルの壁面に投影されたビジュアルを見上げる気持ちのよいパーティになりました。

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この日も道外や道内各地から参加がありました。また、飲み物、食べ物の持ち込みにご協力いただきありがとうございました。飲んだり食べきれなかった分は、みなさんでわけあって持ち帰りました。ありがとうございました。

当初の予想をはるかに超えた充実した講座になりました。このパーティをもって連続講座は終了ですが、この講座でつながったみなさんのコラボレーションなど、あたらしい活動が生まれることを願っています。

公開講座に参加された方の交流の場、クリエイティブ・コーディング・スクールのFacebookグループにもぜひご参加ください。

2014/8/30(土)「クリエイティブ・コーディング・スクール in さっぽろ 2014」第3回を開催しました

2014年7月12日(土)、札幌市立大学サテライトキャンパスで公開講座「クリエイティブ・コーディング・スクール in さっぽろ 2014」第3回「Max/MSPでVJパフォーマンス」を開催しました。当日の参加者は、20名でした。

講師は、VJ活動やメディアアート、映像作品を制作している石田勝也さん(札幌市立大学デザイン学部講師)です。

今回は、リアルタイムのサウンドや映像処理に特化したビジュアルプログラミング環境であるMax 6を使用したハンズオンワークショップです。石田さんは外部デバイスなども持ち込んでいただいていました。残念ながら時間が足りない部分もありましたが、懇親会でも引き続きレクチャーが続いていました。

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講義の満足度をたずねたアンケート回答全文をシェアします。

  • わかりやすかったです。パーティクル表現とかも聞ければもっとよかったです。
  • 実際の使い方が分かってよかった。本での理解度とは段違い。いい意味でゆるく、とても分かりやすかったです。すごく参考になりました。すぐ実践で使いたいです。
  • 一人ではつまづくところもこうして先生が教えて下さることで先が良く見えてわかりやすかったで す。
  • 非常に興味深かった。面白かった。
  • 動画の合成方法がわかり易く良かったです。
  • 映像と音の同期の基本的なことがわかった。思っていたよりも難しくなかった。
  • 時間が足りなかったかも
  • Max初だったので、入口として良かったです。ジェネ系のことも今後知りたいです。
  • Maxがどんなソフトなのかを知れました。特に、動画の出し方を知れたことが大きかったです。
  • もう少し発展的な内容だと良かった。

公開講座にご参加された方の交流の場、クリエイティブ・コーディング・スクールのFacebookグループにもぜひご参加ください。

全国各地から来られた参加者のみなさんには積極的に受講いただき、ありがとうございました。

2014/7/26(土)「クリエイティブ・コーディング・スクール in さっぽろ 2014」第2回を開催しました

2014年7月26日(土)、札幌市立大学サテライトキャンパスで公開講座「クリエイティブ・コーディング・スクール in さっぽろ 2014」第2回「D3.jsでデータビジュアライゼーション」を開催しました。

講師は、前日の特別講演(後日更新予定)もお願いした山田興生さんです。

当日の参加者は、17名でした。札幌以外からも、いろいろな業種の方にご参加いただきました。

今回は、JavaScriptライブラリであるD3.jsを使用したデータビジュアライゼーションの実践的なレクチャーと、ちょっとしたハッカソンを行いました。

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講義の満足度をたずねたアンケート回答全文をシェアします。

  • 三次元データを色や濃淡で表すところが大変参考になった。三次元でgraphをかくと見にくくなる事が多いため。
  • D3.jsの基本が良く分かり、ためになりました。
  • 最初のお話(つり)からとても興味深かったです。
  • プログラミングに向かうモチベーションを持てました。
  • 定期的に開催されるとみんな仲良くなってよさそうですね。(わたしは行けませんが・・・。)

公開講座にご参加された方の交流の場、クリエイティブ・コーディング・スクールのFacebookグループにもぜひご参加ください。

参加者のみなさんには積極的に受講いただき、ありがとうございました。

2014/7/12(土)「クリエイティブ・コーディング・スクール in さっぽろ 2014」第1回を開催しました

2014年7月12日(土)、札幌市立大学サテライトキャンパスで公開講座「クリエイティブ・コーディング・スクール in さっぽろ 2014」第1回「講座案内/Processingでコーディング入門」を開催しました。

この公開講座シリーズは、クリエイティブ・コーディングをテーマとすることで、札幌近辺で関心のある方々が情報交換できるコミュニティをつくることを目的として企画しました。プログラミングをテーマとした公開講座の企画ははじめての試みで、どの程度の申込みがあるか事前に読めずに心配していました。しかし結果的には定員を上回る申込みをいただいて、当日は22名の方にご参加いただきました。年代も性別も職業もさまざまな方がいらっしゃいました。

第1回の講師は、わたくし杉本達應(札幌市立大学デザイン学部講師)がつとめました。講座では、クリエイティブ・コーディングの歴史や紹介をした後、クリエイティブ・コーディングの開発環境のひとつであるProcessingの基本的な使い方や有用な関数などをサンプルコードとともに解説しました。最後は、各自で課題に取り組んでもらいました。課題は、こちらのページで公開しています(10秒ごとにタイトルロゴのアニメーションが切り替わります)。
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参加者のみなさんには積極的に受講いただき、ありがとうございました。

講義の満足度をたずねたアンケート回答全文をシェアします。

  • processingを使った商用ベースの作品の紹介があるとなお良かったです。
  • プレゼン資料やサンプルコードは大変有用でした。
  • 基礎から学べてありがたかったです。サンプルコードも非常に参考になります。
  • 全く分からない状態からの参加でしたので、Processingがどういうものなのか良くわかりました。しかし、初心者の状態からだとペースが早くて難しかったです。
  • コメントで説明が最初から入っているとうれしい
  • クリエイティブコーディングやProcessingについての説明はとてもためになったが、既にコードを書いたことがある人向けの内容もほしいと思った。
  • 関数が簡潔に説明されてわかりやすかった
  • もくもくと作業する時間が長くなりすぎた感がある
  • Processing初心者ですが、今回の講義で少し動かしてみることができました。今後も継続して学習を続けたいです。最後の課題は初心者にとって少し難易度が高い気がします。杉本先生の説明は、とっても分かり易いです!!
  • はじめてさわったのでおもしろかったです。
  • 内容が少しむずかしく初心者が理解するには講義の時間が足りない気がする。数回に分けたステップアップ講座にしていただきたい。
  • 課題は自由でも可のほうが良かったかもしれません
  • 内容はとてもわかりやすかったが、Javaを学んでいるため、新しい関数を覚えるだけでした。

今回は、はじめてコーディングする初心者の方を対象として講座だったため、経験者の方には物足りない内容だったとおもいます。

公開講座にご参加された方の交流の場、クリエイティブ・コーディング・スクールのFacebookグループにもぜひご参加ください。

2014/7/2(水)「まちの先生大集合!」を開催しました

2014年7月2日(水)は、FD研修会に引き続き、札幌市南区民センターで「まちの先生大集合!」と題したイベントを開催しました。このイベントは、札幌市立大学地(知)の拠点(COC)事業の活動の一環で、来年度開設予定の「SCUまちの先生」の活動を地域住民の方々と一緒に準備していくことを目的としています。お子様も含めて、34名の方が参加されました。

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第1部のレクチャーでは、講師としてお招きしたstudio-L西上ありささんから話題提供をいただきました。立川市子ども未来センター(東京都)でのさまざまなプログラムや、広島県・愛媛県エリアで開催されている観光振興イベント「瀬戸内しまのわ2014」での活動を紹介していただきました。締めの言葉は、「楽しさなくして参加なし 参加なくして未来なし」。つらくなったら継続できませんからね。楽しくつづけられる活動にしたいものです。

第2部のグループワークショップでは、6つのグループにわかれて、まちの先生で「学びたいこと」「教えたいこと」「どんな学校にしたいか」について、アイデアを出して、発表していただきました。「まちの先生」に期待できそうなレクチャーをふまえていたため、みなさんの気持ちがあたたまっていてよいスタートがきれました。

ところで西上さんのレクチャー内容は、当日組み立てられていました。西上さんは、札幌駅から会場へ向かうまでのあいだ、大学の取り組みや南区の現状について簡潔かつ入念に質問を繰り出していました。そのリサーチの手際のよさには驚かされるとともに、日ごろのお仕事の姿勢が垣間みえて大変勉強になりました。

イベント終了後は、札幌中心部のオーガニック居酒屋に場所を移して懇親会。ふだんミーティングだけで顔をあわせているチームメンバーの看護学部の先生方とも懇談するよい機会になりました。西上さんには深夜の懇親会までおつきあいいただきありがとうございました。

2014/7/2(水) FD研修会「教員および地域住民ファシリテーター養成に向けて」を開催しました

2014年7月2日(水)、札幌市立大学芸術の森キャンパスで全学FD研修会「教員および地域住民ファシリテーター養成に向けて」を開催しました。教職員29人が参加しました。

この研修会は、札幌市立大学地(知)の拠点(COC)事業の活動の一環として、教職員向けに実施したものです。COCでは、地域のみなさんと交流する拠点を開設されます。2015年度、札幌市南区にできる札幌市立大学の新しいキャンパス「SCUまちの学校」がその拠点で、新しい建物ではなく、閉校した真駒内緑小学校の一部を再利用します。この「SCUまちの学校」では、大学教員による公開講座や授業公開(SCUまちの教室)、地域の住民が講師になる講座(SCUまちの先生)、人々が集い語りあえるコミュニティカフェ(SCUまちの談話室)などが予定されています。

まちの学校では、教員が活動のコーディネートをしたり、地域住民の方がワークショップのファシリテーターをつとめることが想定されます。そこで、この研修会では、ファシリテーションの基本的な知識や技能を習得し、地域住民ファシリテーターの養成に関する議論をおこなうことを目的としました。

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講師としてお招きしたのは、西上ありささんです。西上さんは、コミュニティデザイナー山崎亮さん率いるデザイン事務所studio-Lの創設メンバーのお一人です。西上さんとは、札幌に来るまえの広島県福山市の中心市街地活性化をかんがえるワークショップでお会いしました。このワークショップではじまったまちづくり活動「フクノワ」はいまも続いています。

レクチャーでは、福島県猪苗代町の「はじまりの美術館」の事例など、COC事業に関連する話題提供をいただきました。研修会のあと、西上さんから、コミュニティデザインでは以前の公衆衛生や都市計画の考え方を参照されていることから、デザインと看護の2学部からなる本学の取り組みには期待しているというメッセージをいただきました。

研修会は、対話、質問を考えるグループディスカッションなどを交えたもので、いつものFD研修会よりもインタラクティブなものになりました。西上さん、ありがとうございました。

DEVELOPMENTAL/オープントークvol.2「おもてなしのデザイン」を開催しました

2014年2月22日(土)、札幌市立大学サテライトキャンパスにてトークイベントを開催しました。
ご来場いただいたみなさん、ありがとうございました。

DEVELOPMENTAL/オープントークvol.2「おもてなしのデザイン」
プレゼンター:宮田雅子(札幌大谷大学)

はじめに、杉本達應(札幌市立大学)からイベントの趣旨説明を行いました。

プレゼンターの宮田雅子さんからは、理系、芸術系、文系を横断したご自身の経歴紹介をはじめ、多岐にわたる話題を提供していただきました。「美唄式あぜ道ピクニック」(2013年)と題した美唄市での地域活動のデザインでは、たんに外部の人を呼びこむという観光的な視点だけでなく、地域の人びとや学生たちとともに活動をつくりあげていることが紹介されました。さらに、これまでの近代デザインの歴史のふり返りと、宮田さんが提唱しているコミュニケーション・デザインのコンセプトである「おもてなしのデザイン」の解説がありました。「おもてなし」という言葉の起源には、「仲立ちをして場をつくる」という意味があり、コミュニケーション、共創の思想、一回性という3つの特徴をあわせもっているということでした。

後半は、チャートイットを利用して参加者のみなさんに「○○のデザイン」を考えていただき、最後に質疑応答をおこないました。

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あなたのかんがえる「○○のデザイン」は?

マウスを置くと一時停止します。

アンケートの集計結果

アンケートのご意見より

イベントの良かった点

  • スライド?を使用しており、自分の感想等が写し出され他の人の考えもシェアできたりとおもてなしのデザインを自分なりにまとめることができたと思っております。
  • 少人数で会場の広さもちょうど良かった。
  • 美唄のピクニックが楽しそうだった。
  • 「美唄式あぜ道ピクニック」の恊働事業に人づくり、まちづくりのヒントを感じた。
  • “おもてなしのデザイン”の概要、芯にあるものが見えてよかった。
  • わからないワードもたくさん出てきたように思いますが、先生の宮田さんの言わんとしていることは伝わってきました。色んなことを考えるきっかけになりました。
  • 参加者の意見を、その場ですぐに、全体に対して、見える化したこと。
  • デザインについて、考え方をよく分かったところがとてもよかったです。自分の見ている一面だけでなく、プロの方の見ている一面からお話を聞けるのは自分のためになるなと思いました。
  • 色んな年齢・職業の方が参加している点。講演を聞きにきている人から色々な意見があがっておもしろい。
  • 観光としてはなく、地域の人とのつながりの場をつくるというのは新しいまちづくりとして興味がわきました。Chart it!を使った共有が面白かったです。「デザイン」という概念はいろいろ応用できるかと思います。
  • 宮田さんの経歴を詳しく紹介してくださったことで、「理系の知」「文系の知」「美術系の知」という複数の分野から考えるのが大切だという話に説得力がありました。私は今、札幌市立大メディアデザインコースの学生ですが、他のコースも含め様々な分野の知識を吸収したいと思いました。
  • いろんな角度からの「おもてなし」がきけてよかったと思いました。
  • たくさんの人のたくさんの意見を聞けた点。
  • 札幌駅の近くにあり、便利。参加者にバラエティーがあったようです。
  • 「目に見えないものをデザインする」という考え方は興味深く、「○○のデザイン」という言葉の曖昧さ、前向きさ、面白さ等、その無限大のイマジネーションは、人と人をつなぐことをはじめ、問題を良い方向に向かわせるような、そんなイメージをも与えてくれる側面があるのかもしれないと思いました。新聞やネットなどで「○○・デザイン」という言葉が多用される度に、少なからず違和感や分かりにくさを感じていた自分にとっては、今日は良い気付きになりました。ありがとうございました。

改善したほうがよい点、気になった点

  • 特にございません。とても丁寧でわかりやすい話し方だったと思います。
  • 時間が短い気がする。もう30分あっても良いかな。意味不明な単語がいくつかありこまる。美唄についての活動の話を長くしてほしかった。
  • 素人でもわかる言葉を使ってほしい。
  • もう少し具体的な部分まで話を聞きたかった。(時間が短い→「Chart it!」ももっと広げられると良い)
  • 自己紹介は短く。「レイヤー」からで良かった。
  • リアル・プレイスに複数の人を集めることの意味が少なかったように思います。スピーカーと参加者が1対1でつながるだけ、あるいは他の参加者の意見を単に知るだけなら、ウェブ・コンテンツであってもいいはずです。テーマに沿ってスピーカーと「私」と他の参加者が相互交流できるようにデザインされてこそ、この場にふさわしい「おもてなし」のデザインではないでしょうか。
  • こういう形式の講演会であるのであれば、机とイスを前に向けて設置してほしいと思いました。
  • テーブルの配置。グループワークのように数人でやる作業などがないのであれば、このような配置にする必要はないかな、と思いました。前を見にくい形でした。
  • スライドや他の人との顔が見づらかったです。(首をねじらなければならない席なので)
  • キーワードとなる「おもてなし」ということばが突然でてきた印象もあったので、なぜ他の単語ではなく「おもてなし」にいきついたのかなどのお話もぜひお聞きしたかったです。
  • 内容がよくわからない広告だったので、その点は改善してほしい。テーブル毎にちょっとしたディスカッションがあればよかった。
  • 一般の人がいるので、横文字・専門用語は噛みくだくか言いかえた方がいい(例:レイヤー、コンテクスト)
  • 宮田先生ご自身が最も力を注いでおられることや、それに対する想い、今後のビジョン、これまでの活動(今回はピクニックのことなど)で、苦労されたこと、良かったことなど、情熱的なご意見も聞いてみたかったなと思いました。また、質疑応答で質問者の方に対する宮田先生の回答に気遣いや優しさを感じたので、そんな宮田先生ならではの「おもてなし」のエピソードなどももしあればご紹介いただきたかったです。

その他コメント、今後のイベントについて

  • デザインは専門外だと思っていましたが、今回のお話を聞いて案外自分にとって身近なものだと感じることができました。
  • お忙しい中、このようなイベントを無料で設けてくださりありがとうございました。普段デザインを学んでいない学生もデザインに接する機会ができたことに今後自分の制作に役立てていけたらと思っております。
  • あぜ道ピクニック事業の内容をもう少し掘り下げて話してほしかった。
  • 前回も参加しましたが、杉本先生のセミナーは斬新で刺激になります。来年度以降もセミナーの開催を期待しています。ありがとうございました。
  • 私も、民族学、社会学、宗教学、文化人類学を渡り歩いてきたので、共感できます。
  • 美唄式のピクニック、おもしろそうです! ぜひやってみたいと思いました。本日はおもしろいお話し、ありがとうございました。
  • 地域デザインについては興味があったので、もっと話を聞きたかったです。告知と話の内容をそろえることは難しいと思いますが、できればもっと、美唄プロジェクトについて聞きたかったです。
  • また機会があれば宮田先生のお話をお聞きしたいです。自分の経歴、学んだことから、なぜ今の活動に至ったのかというお話に興味があるので、他の方のそのようなお話をきいてみたいです。(スライドが見づらい机の配置だったので、ワークショップ等をやるのでなければ前向きにしてほしかったです…)
  • また別のプレゼンターの時に参加したいなと思いました。おもしろかったです。
  • 一般的なことでなくテーマに沿ったストーリーを展開してほしい。
  • 自分のような一般人も参加できるDEVELOPMENTALのイベントは、多彩なプレゼンターの方のおかげで、日常では考えの及ばない新しい考え方や、しくみ、技術などに触れることができることができる良い機会となっています。専門的でアカデミックなお話の中にも、その分野に通じていない自分にとって活かせる部分や気付きがあるのが嬉しいです。今後もそんな発見の多いイベントを期待しています!

なおアンケートでご指摘いただいたテーブル・レイアウトについてお詫びします。インタラクティブなセッションを予定しテーブルを配置していましたが、参加者同士の対話の時間を設けることができず、結果的に聴きづらい椅子の向きになってしまいました。ご迷惑をおかけしました。

さいごに、プレゼンターの宮田さんにはお忙しいところご登壇いただきありがとうございました。丁寧な質疑応答に宮田さんの「おもてなし」の精神を感じることができました。宮田さんは残念ながらこの春札幌を離れられますが、これからのご活躍を祈念しています。

2014/2/22(土) DEVELOPMENTAL/オープントーク「おもてなしのデザイン」を開催します

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プレゼンター: 宮田雅子(デザイナー/札幌大谷大学)

司会・進行: 杉本達應(札幌市立大学)

日時: 2014年2月22日(土) 16:00-18:00

会場: 札幌市立大学サテライトキャンパス
[札幌駅南西・北4西5・アスティ45ビル12階 電話 011-218-7500]

参加費無料。事前申込不要。どなたでもご参加いただけます。
Facebookご利用の方は、ぜひイベントページで参加登録してください。

デザイン思考、ソーシャル・デザイン、コミュニティ・デザイン、サービス・デザイン……近年、「デザイン」という言葉が、商業デザインを超えて多様な領域で使われるようになりました。

今回、札幌を拠点にユニークなデザイン実践を展開されている宮田雅子さんをお迎えし、 広がる「デザイン」の意味をラディカルに問いなおします。キーワードは、「おもてなし」。

宮田さんは、たんなる地域振興や観光開発ではないデザインとして「美唄式 あぜ道ピクニック–これが美唄のおもてなし」(北海道美唄市)等をプロデュースしています。こうした活動事例を通して、「おもてなしのデザイン」とは何か、「おもてなし」と「サービス」の違いなどについて話題を提供していただき、参加者のみなさんと話しあう機会にしたいとおもいます。

宮田雅子(みやた・まさこ)
札幌大谷大学芸術学部美術学科専任講師。
武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科卒業。凸版印刷株式会社でセールスプロモーション企画に従事後、東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。東京芸術大学美術学部先端芸術表現科助教を経て、現職。
専門はメディア・デザイン。デザインとメディア論の間を往復しつつ、プロジェクトやメディア実践などを手がける。共著に、『メディアリテラシー・ワークショップ:情報社会を学ぶ・遊ぶ・表現する』(東京大学出版会)など。

主催・お問い合わせ先:
札幌市立大学デザイン学部メディアデザインコース 杉本達應研究室
sugi (at) media.scu.ac.jp
*「DEVELOPMENTAL」は杉本達應研究室の研究プロジェクトです。